栄養素を豊富に含む「天然のマルチビタミン」イラクサってすごい!〜セイヨウイラクサ/ネトル

セイヨウイラクサ/ネトルってどんな野草?

セイヨウイラクサは、海外ではネトルと呼ばれています。イラクサ科の多年草です。

茎や葉の表面が「刺毛(しもう)」と呼ばれる鋭いとげに覆われていることから、「針」を意味する英語「ニードル」に由来して名付けられたそうです。茎からは繊維が採れ、かつては織物にも利用されていたそうです。

ヨーロッパでは2000年以上前から強力な薬草として重宝され、一世紀には、古代ギリシャの石ディオスコリデスらによって広く使われていたそうです。

イラクサに含まれる抗ヒスタミン成分には、アレルギーなどの炎症を抑え、予防する効果があることから、近年は花粉症対策としても注目されています。

イラクサの栄養:ビタミン、ミネラルが豊富!

イラクサは「天然のマルチビタミン」と言われるほど、ビタミンやミネラルがとっても豊富です。

イラクサに含まれる成分

ビタミンA:視力をサポートする
ビタミンC:免疫力を高める
ビタミンB群:活力を高める
亜鉛:細胞分裂を助ける
セレン:病気を防ぐ抗酸化物質  他

他にも、アセチルコリン、ヒスタミン、鉄、カルシウム、マグネシウム、βカロテンなどもあるそうです。すごいですね。

イラクサの効能:抗アレルギー作用、血液浄化作用がすごい!

イラクサは、抗アレルギー、利尿、血液浄化、造血など2)本当にさまざまな効果が期待されるようです。

ジル・デイヴィーズさんの書籍1)では、こんなに利用法や効能が載せられていました。

打撲、出血、捻挫、腱炎、悪寒、筋肉痛、関節痛、リウマチ、痛風、泌尿器・腎臓の炎症、前立腺肥大、花粉症、湿疹、糖尿病、貧血、刺し傷、毒、虫刺され、犬に噛まれた傷、結核、気管支炎、ぜんそく、インフルエンザ、じんましん、水痘、母乳の促進、肌の引き締め

これは、花粉症の時期には欠かせない野草になるのではないでしょうか?

料理に使うには

私のおすすめはなんと言っても天ぷらです!ポテトチップスみたいにパリパリで美味しいんです。

キュウリやほうれん草に似た味がします。
水に浸すか加熱するとピリピリした刺激物質は取り除けます。

イラクサの天ぷら

  • 米粉100gに天然塩小さじ1/2を混ぜて、水を加えて天ぷら衣を作る。
  • さっと洗って水気をきったイラクサを天ぷら衣にくぐらせて、油でさっと揚げる。
  • 揚げたてをすぐに食べるのがおすすめです。

ネトルティー

生葉でも乾燥させたものでも、ティーポットに入れてお湯を注ぐと出来上がり。

こんな食べ方も

・サラダ・パイ・スープに入れても◯
・ピューレやペーストにして保存もできる
・ネトルビールはイギリスではよく知られている

いろいろ試してみたいですね!

注意 
・妊娠中、幼児の使用は避ける
・葉や茎に刺毛があるので、生で食べないこと

まとめ〜イラクサを活用しよう

イラクサに直接出会えなかったとしても、ハーブティーのネトルは見つけられると思います。ぜひ日常生活に野草を取り入れて、血液をきれいにするサポートをしてもらいましょう。

参考文献
  1. ジル・デイヴィーズ著,ダリア・マオリ栄養学監修,板倉弘重監訳,西本かおる訳:カラー図鑑 ハーブの秘密 利用法・効能・歴史・伝承,西村書店,2018
  2. 伊嶋まどか監修:知っておいしいハーブ事典,実業之日本社,2018.
  3. ジャパンハーブソサエティー著:ハーブのすべてがわかる事典,ナツメ社,2018.

野草を知れば知るほど、その効能と出てくる時期の必然性に驚かされます。自然は私たちに必要なものをちゃんと用意してくれています。自然の恵みに感謝して、大切にいただきたいなと改めて思いました。自然は天然のお薬箱です。気になる方は下のフォームから無料メルマガ講座にご登録ください。メールアドレスだけで登録できますよ。一緒に楽しく自然療法を実践しましょう〜。

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