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はじめに:身近な草にすごい力があった!
春先、道ばたや田んぼのあぜ道にスーッと立っている「スギナ」。 どこにでもある雑草のように見えますが、実はすばらしい自然の薬草です。
私が自然療法を学ぶ中で出会った一冊、東城百合子さんの『自然治癒力をひきだす野草と野菜のクスリ箱』には、スギナのすごい効能がたくさん紹介されていました。今回は、私が実際に取り入れてみて感じたスギナの魅力とともに、その活用法をご紹介します。
スギナってどんな植物?
スギナは「ツクシの親」とも呼ばれるシダ植物です。春になるとツクシ(土筆)が出て、その後に生えてくるのがスギナです。
古くから「ミネラルの宝庫」として知られ、とくにケイ素(シリカ)を豊富に含んでいるのが特徴です。このケイ素は、骨や爪、髪、皮膚の健康に深く関わる重要な成分。体内では作れないため、食事や野草から取り入れることが大切なんです。
『野草と野菜のクスリ箱』より:スギナの主な効能
東城百合子さんの著書によると、スギナには次のような働きがあります。
- デトックス効果(利尿作用が強く、体内の老廃物を排出)
- 骨や歯を丈夫にする(ケイ素がカルシウムの吸収を助ける)
- 皮膚トラブルに外用としても使える(煎じ液を湿布に)
- 肺や気管支にもよい(呼吸器系の働きを助ける)
昔の人は、風邪をひいた時やアトピーなどの肌トラブル、骨折後の回復期にもスギナを利用していたそうです。
私のスギナ活用法:お茶やチヂミに!
私は昨年、春にスギナを摘んで天日でしっかり乾燥させておきました。 冬の間に、その乾燥スギナを活用して、
- スギナ茶(小鍋で煮出して飲む)
- チヂミの具(細かく刻んで、ニラの代わりのように)
として取り入れていました。
どちらも味にクセがなく、特にチヂミは家族にも好評で、パッと見では野草と気づかれないくらい食べやすかったです。冷えやすい冬にスギナ茶を飲むと、なんとなく体が温まるような感覚もありました。
スギナの取り入れ方いろいろ
スギナは乾燥させておけば、1年を通して楽しめます。おすすめの使い方はこちら:
- スギナ茶:よく乾燥させたスギナをひとつかみ、お湯で10〜15分ほど煮出す
- スギナ湿布:煮出した液を冷ましてガーゼなどに含ませて患部に当てる
- スギナの腰湯:布袋に入れてお風呂に入れる(肌荒れや疲れ、産後の肥立ちに)
- 料理に活用:刻んで天ぷら、お好み焼き、チヂミなどに混ぜる
スギナを取り入れるときの注意点
スギナはとてもパワフルな野草。体の中のいらないものを出してくれる利尿作用が強いので、デトックスにはぴったりです。
利尿作用があるので、熱中症の予防には逆効果になり、水分不足を起こしますので、注意が必要です。
体質や体調に合わせて、まずは少しずつ試してみるのがおすすめです。
おわりに:「自然は最高の薬箱」
今までは、どこにでも生えている雑草だな〜くらいにしか思っていたスギナですが、こうして学ぶとスギナはその辺に生えている、ただの草じゃない!と思えるようになりました。東城百合子さんが繰り返し伝えているように、「自然は最高の薬箱」ですね。
少しずつ、自分の暮らしに自然療法を取り入れていくことで、身体も心も整っていきますよ。 もしスギナを見かけたら、ぜひ活用して、身近な野草の力を感じてみてくださいね。
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