昨年の秋、恵庭市にある遊暮働学きらくる村で見つけたオオバコの種を摘み取って、乾燥させておきました。

東城百合子先生の著書『自然治癒力をひきだす 野草と野菜のクスリ箱』に、
「オオバコの種は咳止めになる」という記述があったのを読んで、
「いつか使ってみたい」と思っていたのです。
そして先日、ちょうど娘が「喉が痛い、咳が出る」と言い始めたタイミングで、
ついに出番がやってきました。
目次
東城百合子先生の本にはこう書かれています
乾燥させた種5〜10gを水200cc(1カップ)に入れて半分になるまで煎じ、1日量として食後3回に分けて飲む。小児は半量。または種を粉にして2gを飲む。
東城百合子:自然治癒力をひきだす 野草と野菜のクスリ箱,三笠書房,p20,2019.
わが家に残っていた乾燥した種は2gにも満たなかったのですが、
できる範囲で試してみることにしました。
実際にやってみたこと


乾燥させたオオバコの種を鍋に入れ、
水200cc(1カップ)を加えて、弱火でコトコトと煮詰めます。
分量がおよそ半分(100cc程度)になったところで火を止め、
急須のストレーナーで漉しました。
出来上がったものは、まるで濃いめのお茶のよう。
香りはほとんどなく、飲んでみるととても飲みやすい味でした。
娘の様子と、感じた変化
娘は、話し始めると乾いた咳が出るような状態でした。
それほどひどくはないけれど、話すたびに咳が出るのはやっぱりつらそう。
そこで煎じたオオバコ茶を渡すと、「意外と飲みやすいね」と。
1回飲んだだけで咳がピタッと止まる、というわけではありませんでしたが、
少しずつ、咳の回数が減っていったように感じました。
なによりも、薬ではないやさしさが、本人にとって安心だったようです。
オオバコってどんな植物?
オオバコ(大葉子)は、道ばたや庭先などでもよく見かける、身近な野草です。
自然療法の中では、整腸・咳止め・利尿などの作用があるとされ、
昔から人びとの健康を支えてきました。
花穂がつく夏ごろに全草を採取し、水洗いしてから日干しで乾燥させておくと、必要なときに使うことができます。この全草を漢方では「車前草(しゃぜんそう)」といいます。
漢方でのオオバコの種 ―「車前子(しゃぜんし)」
ちなみに、秋になるとオオバコの茎にはたくさんの小さな実がつき、
その中に黒い小さな種子がぎゅっと詰まっています。
この種子を乾燥させたものが、漢方でいう「車前子(しゃぜんし)」。
咳止めや利尿作用などがあるとされ、古くから用いられてきた生薬のひとつです。
今回のように、
「ほんの少しでも役に立てた」と感じられると、
自然と「また摘んでおきたいな」と思えてきます。
おわりに|今年の夏から秋にかけて…
自然療法には即効性はないかもしれません。
でも、身体の声に耳をすませながら、やさしく寄り添っていく時間は、
何よりも心を整えてくれる気がします。
今年の夏から秋にかけて、
またオオバコの花穂や種をていねいに摘み取って、乾かして
わが家の「自然の薬箱」にストックしておきたいな、と思いました。
自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい!」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。
ただいま 自然療法に興味のある仲間を募集中!
無料メルマガ講座 では、実践に役立つ情報や体験談をお届けしています。
下のフォームからメールアドレスだけでも登録できますので、ぜひお気軽にご登録ください♪