身近な素材で、そっと熱を和らげてくれるお手当があります。
それが「豆腐パスター(豆腐湿布)」。
冷たすぎず、ふんわりとした心地よさで、身体にこもった熱を穏やかに引いてくれる知恵です。
今回、息子が高熱を出したときに久しぶりに作ってみて、そのやさしさをあらためて感じました。
今日は、私がいつも行っている作り方や、実際に使ってみた体験をまとめておきます。
目次
豆腐パスター(豆腐湿布)とは
東城百合子さんの著書『家庭でできる自然療法』でも紹介されている、昔ながらのお手当です。
熱を持った部分に当てることで、身体のこもった熱を引き出し、気持ちよく発熱時を支えてくれます。
氷のように急激に冷やすのではなく、やさしく熱を取ってくれるので、子どもにも使いやすいのが魅力です。
用意するもの
- 豆腐…1丁
- 生姜…豆腐の1割
- 小麦粉…適量
- おろし器
- ボウル
- 木綿の布(手拭いなどで代用OK)
作り方
① 豆腐の水切り
豆腐は軽く水を切り、ボウルに入れてよくつぶします。

② 生姜と小麦粉を混ぜる
豆腐の1割量のおろし生姜を加え、つなぎとして小麦粉を混ぜます。
水が垂れない程度の硬さになるよう、粉の量で調整します。


③ 布に広げる
木綿の布の上に、1cmほどの厚さで均一に伸ばします。
こぼれないように布で包みます。


④ 熱のある部分に当てる
通常は額に当てます。
30〜40分ほどでぬるくなるので、そのたびに取り替えながら冷やしていきます。
平熱に戻ったら終了の目安です。
保存について
豆腐1丁(300g)で、手拭い1枚を3等分して、3つほど作れました。
作った湿布はジップロックなどに入れ、冷蔵庫で丸1日は保存できます。
使う時は冷やした状態のまま当てて大丈夫です。

私の体験:息子の高熱のときに支えになったこと
息子が急に高熱を出したとき、豆腐パスターを作って額に当ててみました。
30分ほどするとぬるくなるので、こまめに取り替えながら様子を見ます。
そのときは、キャベツの外葉を頭の上にそっとかぶせるお手当も一緒に行いました。
こんにゃく湿布も合わせて使い、身体が楽になるように調整しながら続けてみました。
丸1日ほどで高熱がおさまり、豆腐湿布の「やさしく熱を引いてくれる」感覚を深く感じました。
自然療法の良さは、ただ冷やすのではなく、身体に寄り添いながら整えてくれるところなのかもしれません。
まとめ
豆腐パスターは、家にあるもので手軽に作れる、やさしいお手当です。
急に発熱したときの心強い味方にもなりますし、冷たすぎず身体への負担が少ないのも魅力です。
無理のない範囲で、ご家庭のケアの一つとして覚えておくと安心です。











