高校進学を見送って見つめたもの|自然療法で気づいた“心の回復力”

はじめに:自然療法を実践してきた私が、大切にしていること

私は自然療法を日々の暮らしに取り入れながら、「身体」と向き合う時間を大切にしています。
でも、本当に深く感じるのは、「心のあり方」も同じくらい、いえ、それ以上に大切だということ。
特に子育ての中で、その思いは年々強くなってきました。
今回は、私の息子との体験を通して、自然療法的な視点から「心の回復力」について書いてみようと思います。

息子の変化と「がんばりすぎる心」

長男には、幼いころから繊細でまじめな気質がありました。
小学校のころは、ほとんど不登校でしたが、中学2年生のある日、自分から「学校に行きたい」と言って通い始めたのです。
係の活動にも積極的で、楽しそうに過ごしているように見えていました。

けれど、中学3年になってクラス替えがあり、課題の量も増え、だんだん追いつけなくなってきました。
朝起きるのがつらく、食事もままならない。夕方帰るとぐったりして、そのまま寝てしまう日々。
そして夜、起きては課題に向かうけれど終わらない。眠れないまま朝を迎える…。
そんなループにはまり、次第に表情もなくなっていきました。

母としての葛藤と、「休む勇気」

「学校に行かなきゃ」という気持ちと、「行けない」身体と心。
起こしてと頼まれても、起こしても起きられない。
真面目な性格ゆえに「課題ができない自分」を責め、さらに落ち込んでいく様子を見て、私の心も押しつぶされそうでした。

心療内科に電話をしても、1ヶ月以上先の予約。
「この子は今、何を一番必要としているのだろう?」
問い続ける中で、私の中に浮かんだ言葉は「少し、休もうか」でした。

勉強したいと思った時にできる制度はいろいろある。
焦らなくていい。今は、自分を守ることを優先してもいい。
そんなふうに話すと、息子もようやく小さくうなずきました。

「充電期間」を見守るということ

そこから、息子は昼夜逆転の生活になりました。
外に出ることもほとんどなくなり、家の中で静かに過ごす日々。
けれど私は、それを「回復のために必要な充電」と捉えることにしました。

ご飯を食べること、眠ること、ただぼーっとすること。
それらを否定せず、責めずに、そっと見守ること。
自然療法の視点では、「回復には休息が必要」とよく言われますが、心にも同じことが言えるのだと感じました。

結果として、息子は高校進学を見送る決断をしました。
でもそれは、「学ばない」という選択ではなく、「今は学ぶための土台を整える時間にする」という選択だったと思います。

半年後の今、息子が見せてくれたもの

今の息子は、以前よりもたくさん話してくれるようになりました。
バドミントンの楽しさに目覚めて、公園に出かけたり、
字を書かないと忘れるからと、毎日机に向かったり。

私が出張の間には、自分でご飯を炊き、お味噌汁を作り、犬の世話もしてくれるようになりました。
暮らしの中で、少しずつ、自分の力を取り戻していっている姿に、ただただ感謝と安心を覚えます。

おわりに:心のエネルギーが満ちるとき、身体も動き出す

この経験を通して私が強く感じたのは、
「エネルギーが満ちていないと、人は動けないし、やりたいことも湧いてこない」ということです。

自然療法では「身体」の不調に意識が向きがちですが、
本当に見落としやすいのは「心の疲れ」「心の空腹」なのかもしれません。

休むことに罪悪感を持たず、心の充電をゆるすこと。
それこそが、自然療法で私が一番大切にしている「生き方そのもの」なのだと、あらためて思います。

同じように、がんばりすぎているお子さんや、
「休ませていいのだろうか?」と迷っているお母さんの心に、
この体験がそっと寄り添えたら嬉しいです。

自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい!」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。

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