自分を大切にすることから始まる自然療法|子育て中でもできる“やさしい実践”のすすめ

自然療法を実践したい、だけど――
「時間がない」「子ども優先で、自分のことはつい後回し」
そんなふうに感じているお母さん、多いのではないでしょうか。

私自身も、子育てや家事に追われる中で、「本当は休みたいけど休めない」「食事を整えたいけど、理想通りにできない」と、もどかしさを感じてきました。

でも、自然療法の出発点は「自分を大切にすること」。
まずはそこから始めてみませんか?

1. 自然療法の始め方|まずは“身体の声”を聞くところから

自然療法は、薬や外側のものに頼るのではなく、「身体の声」に耳を澄ませることが大切だと感じています。

眠たい時は、10分でも目を閉じて休む。
お腹がすいたら、簡単でも“ちゃんと身体が喜ぶもの”を食べる。
肩がこわばっていたら、背伸びをして深呼吸する――

それだけでも、身体と心がふっと緩む瞬間が生まれます。
「こうしなきゃ」ではなく、「今、何を感じている?」と、自分自身に問いかけてあげることが、自然療法の入り口になるのだと思います。

2. 子育てで「自分後回し」になってしまう私へ|休むことは悪くない

特に小さなお子さんがいると、「自分のことは後でいい」と思ってしまうのは当然です。
私も、つい我慢して、無理をして、笑顔の裏でヘトヘトになっていた時期がありました。

でも、もう無理だ…と思ったある日、勇気を出して子どもたちにこう伝えたんです。

疲れていて、あれもこれもできていないの。手伝ってくれるとうれしい。でも、少し休まないと動けないから、ちょっとだけ休ませてね。

最初は戸惑っていた子どもたちも、次第に「じゃあ、あとはやっておくから早く寝たらいいよ」と声をかけてくれるように。
少しずつ助けてもらえるようになりました。

「自分を大切にする姿」を見せることは、子どもたちにとっても「疲れたら休んでいいんだ」という安心につながるんだと気づかされました。
そして今は、「全部ひとりでがんばらなくていい」ことも、少しずつ伝わっていっているように思います。

こんなふうに、自分の気持ちや状態をそのまま伝えてみると、家族の中にやさしい風が通りはじめるのを感じます。

「自分を大切にする」というのは、なにも立派なことをするわけではなくて、
ときには「助けて」と言うことや、「今日はムリ」と素直に認めることなのかもしれません。
自然療法の根っこにある“調和”や“やさしさ”は、こんな小さな助け合いの中にも、ちゃんと息づいている気がしています。

3. “やらなきゃ”から“やってみたい”に変える自然療法の習慣化

自然療法を実践していくと、「あれもダメ」「これもやらなきゃ」とストイックになりすぎて、逆に心がしんどくなることもあります。

私も最初は、玄米を「食べなきゃ」と義務のように感じていたけれど、次第に「どうやったら美味しく食べられるかな?」と工夫するようになりました。

  • カレーライスのご飯を玄米にしてみたら、子どもたちも喜んで食べてくれた
  • 炊き込みご飯にしたら、玄米と気づかれないことも
  • 残った玄米ご飯で焼きおにぎりをつくると、ちょうどいい間食になったり
  • 圧力鍋で炊いたときの香ばしさに「美味しい〜」と幸せな気持ちになったり…

そんなふうに、自然療法を“遊び心”で楽しむようになってから、続けることが自然にできるようになりました。

また、頭痛がした時も「これは自分で実験するチャンスかも?」と思って、こんにゃく湿布を試してみたり、首を温めてみたり。
自分の身体で体験して「あ、これは気持ちいい」「よく眠れた」と感じることが、自信にもつながりました。

4. 自然療法は「心が半分」|ストイックにならない考え方

私が自然療法を学んでいるふさ子さんは、東城百合子先生の言葉を伝えてくれました。

自然療法は、心が半分。食事とお手当は、それぞれ4分の1ずつなんだよ。

この言葉を知ったとき、とてもホッとしたんです。
“何を食べるか”よりも、“どんな気持ちで食べるか”のほうが大切。
“どんなお手当をするか”よりも、“どんな想いで自分を労わるか”が大事。

忙しさや気持ちの余裕のなさで、うまく実践できない日もあります。
でも、そんなときこそ「できなかった自分」に気づけたことが大切。
「今日はできなかった。でも、またやってみよう」
そうやって自分にやさしく声をかけられることも、自然療法の一歩なのだと思います。

【まとめ】自然療法は“自分を大切にする生き方”

自然療法の基本は、「自分の身体と心を信じて、寄り添うこと」。
そして、その出発点は「自分を大切にすること」だと、今あらためて思います。

できない日があっても、完璧じゃなくても大丈夫。
「今日はどんなふうに過ごしたい?」と、自分に問いかけることから始めてみませんか?

【おまけ】今日から実践できる!自然療法のやさしい問いかけ2つ

  • あなたが自然療法で“ちょっとやってみたい”と思うことは何ですか?
  • 今日のごはんに、ひとつだけ“身体がよろこぶ工夫”を加えるとしたら、何をしてみたいですか?

無理なく、やさしく。
あなたのペースで、「自分を大切にする自然療法」を始めてみてくださいね。

自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい!」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。

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