目次
はじめに
今年の夏も、ぐったりするような暑さが続いていますね。
クライアントさんの中にも、「なんだか気持ちが落ち込む」「動こうと思っても身体がついていかない」「下痢が続いて、寝込んでしまった…」という声が届いています。
もともと自律神経が揺らぎやすい方は、こうした季節の変化の影響をとても受けやすいものです。
そしてこれは決して「気のせい」や「心が弱いから」ではなく、からだの自然な反応なのです。
この記事では、「暑さが心と身体に与える影響」や、自然療法の視点でできる夏のセルフケアをご紹介します。
自分を労わるきっかけになったらうれしいです🍃
夏の不調は「自律神経の疲れ」かもしれません
「暑さにバテるのは当たり前」と思われがちですが、実は暑さそのものが、自律神経にとても大きな負担をかけています。
私たちの身体は、暑いときには汗をかいて熱を逃がし、寒いときには汗を止めて熱を保つ。
この体温調整は、自律神経が無意識に働いてくれているおかげなんですね。
ところが、炎天下と冷房の効いた室内を何度も行き来したり、蒸し暑さや気圧の変化が重なったりすると、この調整を担う自律神経がフル稼働しっぱなしになります。
疲れやすくなるのも、心が不安定になるのも、胃腸の調子が落ちるのも、
どれも「怠けているわけではなく、身体ががんばりすぎている証拠」なのです。
『休養学』に学ぶ|“暑さ”はそれだけでストレスになる
片野秀樹さんの『休養学』には、疲れを生み出す「5つのストレッサー」が紹介されています。
そのひとつが「物理的ストレッサー」です。
さらにこのような記述もあります:
発汗による体温調節は自律神経の仕事です。私たちの身体は、寒ければ毛穴を閉めて発汗を抑え、暑ければ毛穴から汗を出して体内の熱を放出します。
片岡秀樹:あなたを疲れから救う休養学,東洋経済新報社,2024.
これは私たちの意思とは関係なく、自律神経が勝手に調節してくれるわけですが、それにはエネルギーを使うので身体は当然疲れます。
つまり、「ただ暑いだけで疲れる」のは、ちゃんと理由があるということ。
この季節は、「予定どおりに動けなくても当然」と思えるくらい、自分にやさしいスケジュールを意識したいものです。
自分にやさしい「夏のセルフケア」のすすめ
では、そんな自律神経の疲れをいたわるにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、私が実践している自然療法のセルフケアをいくつかご紹介しますね。
🍵 梅醤番茶で、内臓から整える
夏はどうしても冷たい飲み物や食べ物が増えがち。
でも、冷えたお腹は内臓の働きを弱め、だるさや消化不良の原因になります。
そんなときにおすすめなのが、「梅醤番茶」。
梅干し・醤油・すりおろし生姜に、温かい番茶を注いで飲むこのお茶は、
内臓を温めながら、消化力を高め、気の巡りを整えてくれる優れもの。
朝の一杯や、ちょっと元気がない日の回復にぴったりです。
♨️ 足湯で、下半身から“ゆるめる”
冷房の効いた部屋で冷えがちな下半身。足元の冷えは、自律神経の緊張にもつながります。
そんなときは、10分ほどの足湯がおすすめです。
夕方に、洗面器やバケツにお湯を張って足首まで浸かるだけ。
汗をかきすぎた身体の熱を下ろしながら、心もゆるんでいきます。
最後に冷たい水に15秒ほど浸すと緩んだ細胞が引き締まります。
ちょっとの時間でも、「自分のためのやさしい時間」が、内側の安心感につながりますよ。
🧂 梅酢水で、やさしく熱中症予防
暑さ対策には水分補給が大切。でも、水だけでは塩分やミネラルが足りず、
かえって疲れてしまうこともあります。
そんなときに役立つのが、「梅酢を加えた水」。
自然なクエン酸や塩分が含まれており、スポーツドリンクのような甘さもありません。
【作り方】
コップ1杯の水または白湯に、梅酢を小さじ1/2程度加えてよく混ぜるだけ。
お出かけ前や屋外作業のあとなど、こまめに飲むことで、からだを内側から守ってくれます。
※胃が弱い方は、空腹時を避けて飲むか、濃さを調整してくださいね。
「休むこと」は、怠けることではありません
予定を詰め込んだ手帳を見ると、なんとなく「ちゃんとやらなきゃ」と思ってしまう。
でも、からだが疲れているときは、休むことがいちばんの回復法です。
この夏は、
☑ 無理に毎日動かなくてもOK
☑ 天気や気温を見ながら、予定の調整をしていい
☑ 1日に1回「何もしない時間」をつくってみる
そんなふうに、“自分にとってちょうどいい暮らし方”を探してみてください。
おわりに
暑さに負けてしまうような自分を、責める必要なんてありません。
この暑さのなかで、がんばって生きているだけで、もう充分えらいのです。
自律神経が働いてくれていることに感謝しながら、
からだと心をやさしく整えていきましょう。
「私を守る力は、私のなかにある。」
この夏も、あなたのペースでお過ごしくださいね🌿
自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい!」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。
ただいま 自然療法に興味のある仲間を募集中!
無料メルマガ講座 では、実践に役立つ情報や体験談をお届けしています。
下のフォームからメールアドレスだけでも登録できますので、ぜひお気軽にご登録ください♪
物理的ストレッサーとは、暑い、寒い、うるさい、人混みがすごい、日差しが眩しすぎるなど、肉体的ストレスを与えるものです。