のどの痛み、鼻水がつらい時にできる自然のお手当て

空気の乾燥が、皮膚や粘膜のバリア機能を低下させる

寒くなって、暖房をつけている時間が長くなり、空気がとても乾燥するようになりました。
湿度がとても低い環境では、皮膚や粘膜も乾燥します。

そうすると・・・
皮膚や粘膜のバリア機能が低下してしまいます。
乾燥して傷つきやすくなった皮膚や粘膜の隙間から、細菌やウイルスが入ってきます。

今時はやりの風邪もこうやって私たちの身体に侵入してきます。

鼻水は、異物を身体の外に出そうとする働き
のどの痛みは、細胞で炎症がおきている状態

通常、私たちの身体は、免疫が働いていますので、ちょっとした細菌やウイルスが入ってきても、症状が出る前に細菌やウイルスを退治できるようになっています。

ですが、睡眠不足やストレスが溜まっている状態、食べ過ぎなど、血液が汚れている状態になっていると、免疫力は低下してしまっています。

そうすると、細菌やウイルスに立ち向かうはじめの免疫(自然免疫)では足りず、症状を出して、細菌やウイルスを身体の外に出そうとします。
それが、くしゃみや鼻水、咳などです。のどの痛みは、のどの粘膜に細菌やウイルスが入ってきて、その部分の細胞が細菌やウイルスに感染したことで、炎症を起こしている状態なんですね。

その症状は、病院に行けば薬で対処することもできますが、自然療法でもお手当ができます。

自然療法のお手当

鼻水は出し切りましょう

鼻をかみすぎて痛い時は、ワセリンを塗ってあげると摩擦が減るので楽になります。
ティッシュも「鼻セレブ」など、肌にやさしいティッシュを使ってあげると楽ですよ。
ワセリンでも鼻セレブでも痛くて辛い時は、洗面所で手鼻をかむといいです。
*「手鼻をかむ」とは・・・指先で鼻の片側を押さえ、鼻息を強く吹き出して鼻をかむことを言います。洗面所でできたら、あとは鼻の周りと手を洗って、タオルでこすらないように押し当ててあげるとすっきりします。

のどの痛みには梅醤番茶や大根はちみつがおすすめ

のどが腫れて痛くなると、固形物を食べることも辛くなります。
そんな時は無理にご飯を食べなくてもいいですので、水分だけしっかり摂るようにします。

おすすめは、梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)や大根はちみつです。
それぞれの作り方をご紹介します。

梅醤番茶の作り方

梅醤番茶の作り方

湯呑みに、梅干し1個、しょうがのしぼり汁(小さじ1くらい)、醤油(数滴)を入れ、そこに熱々の三年番茶を注いでできあがり。
梅干しを崩しながら飲んでください。

大根はちみつの作り方

大根を小さいサイコロ状に切って瓶に入れ、大根が浸るくらいに蜂蜜を注いで、少し待つと大根から水分が出てきて、その水分を飲む。
甘すぎる場合は薄めてください。
残った大根もポリポリおいしく食べられます。

肝臓や腎臓が動いて毒を出してくれる、こんにゃくの温湿布

症状は出し切ることが大切なのですが、つらい症状は早めに出し切りたいですよね。
そんな時には、こんにゃく湿布が手軽でおすすめです。

こんにゃくの温湿布

*手当は空腹時に行うことがおすすめです。食後すぐは避けて、食前か食後1時間後以降に行います。入浴前も避けましょう。

こんにゃく2丁を10分ほど煮て、水気をタオルでとってから、
1丁ずつ別の乾いたタオル2〜3枚に包みます。
下腹(丹田)と肝臓(右乳の下)の上に起きます。
30分程度温めてから、水でしぼったタオルで拭きます。
こんにゃくは1時間程度は温かいので、タオルを1枚取り、腎臓(背中側のウエストより3センチ上の背骨の両側)に当てます。
これも30分位したらしぼったタオルでさっとふいて静かに休みます。

*子供・高齢者・病人は、半分の時間を目安にして調節してください。

*終わったこんにゃくは水を入れた容器に入れ、冷蔵庫で保存しておけば小さくなるまで何度も使えます。

*肝臓を温める時に同時に、脾臓(左肘を脇腹に当てて曲げたところ)にも水でしぼったタオルを2~5分当てて冷やすことで、脾臓の炎症がよくなります。

東城百合子:家庭でできる自然療法 第5版,あなたと健康社,2023 より引用

こんにゃく湿布は、体内の毒素を出し、新陳代謝を助け、肝臓や腎臓を刺激してよく働かせますから、全身の強壮法になるそうです。

便や尿もよく出るようになります。

それ以外にも好転反応と言って、いろいろな症状が出てくるかもしれませんが、2〜3日で治るものがほとんどで長くても1週間でよくなります。これは老廃物を身体の外に出す働きが良くなったと考えます。身体の大掃除みたいなものです。

痛い時は無理に食べなくても大丈夫

症状を出し切ってしまえば、また食べられるようになります。
症状がある時に無理して食べてしまうと、食べたものの消化をする過程でまた汚れてしまいます。そうなると、症状が長引いてしまいます。
食べるとしても、少なめにして、無理して食べないということを心がけましょう。

玄米の上澄みを飲んだり、野菜たっぷりの野菜スープがあれば、固形物を無理に取らなくても大丈夫です。

ここでもおすすめ、玄米の上澄み

玄米の上澄みはデトックス力が高いので、症状がある時は特に積極的に飲むことをお勧めします。

作り方は玄米ご飯で水分多めのお粥を作り、その上澄みを飲むだけです。

簡単な上に、効能もすごいので、ぜひ取り入れていただきたいです。

野菜の旨みと栄養がギュッとつまってる野菜スープ

私は冷蔵庫である野菜を細かく刻んで鍋に入れ、水を入れて30分ほど煮込みます。
このスープのまま飲むと、野菜の旨みを感じられますが、天然塩をひとつまみいれるとさらに旨みを感じられます。
私はいつも味噌汁にしてしまうんですけど、お野菜からも出汁が出てるのかなと思うくらい、味わい深い味噌汁になります。

眠くなった時は寝ることが大切

症状がある時って、寝てばっかりだから夜寝れなくなるかも、と心配になるかもしれませんが、昼間寝ても夜もちゃんと眠れます。

症状から回復するためにはエネルギーを非常に消耗します。
そのために普段より眠気が強くなるんです。

無理せずに眠りたいだけ眠ってください。
子供の場合は、びっくりするほど寝ると思うのですが、起こさなくていいです。
寝ている間に、身体の中で細胞たちが修復作業をしているようなイメージです。
しっかり寝ると、起きた時に身体がスッキリしているはずです。

まとめ

のどの痛みや鼻水も自然療法で対処できます。
今回は、自宅で簡単にできる対処法をご紹介しました。ぜひ取り組んでみてください。
薬を使わずに対処できると、身体のスッキリ感が違いますよ。

症状が出る時は、血液がキレイになるチャンスです。普段の生活を見直して、身体に優しいものを取り入れると、回復が早くなりますよ。これを繰り返しながら自然治癒力は高まっていきます。看護師だった私が、息子の喘息をきっかけに自然療法にどのように取り組んできたのかを無料メルマガで紹介しています。気になる方はぜひ登録してください。

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