化学放射線療法のつらいところ

がんの治療方法の一つに、「化学放射線療法」というものがあります。
「化学療法(抗がん剤)」と「放射線療法」を並行して行う治療方法です。

この治療法は、咽頭がん、喉頭がん、舌がん、歯肉がんなどの頭頸部がんの治療に用いられることが多いです。

化学療法も放射線療法も、がん細胞を死滅させるために行いますが、細胞分裂が盛んに行われる部位に向けて行われるので、そのダメージは正常細胞にも及びます。

この頭頸部がんに化学放射線療法が行われると、そのダメージはとても大きいです。
ダメージは、皮膚にも現れますが、食べること、話すことにも影響します。

何より辛いのが、食事を摂ることが苦痛になってしまうことです。
化学療法によって、吐き気が出て、口内炎が口中に広がります。そして味覚障害が出てきます。味覚障害は徐々に進行し、最終的には砂を食べているみたいだと表現される患者さんが多いです。
放射線療法はその放射線量が蓄積していくと、皮膚が乾燥し、火傷をしたように赤くなり、皮がむけて、滲出液が出てきます。皮膚表面だけでなく、口の中にも同じように炎症が起きます。口内炎がひどくなり、ただれて、ちょっとした刺激で出血してしまい、水を飲み込むことさえ辛くなります。この飲み込む時の痛さのことを嚥下時痛(えんげじつう)と呼ぶのですが、この痛みはとても強くて、麻薬系の鎮痛薬を使って痛みを抑えなければならないほどの痛みです。

吐き気、味覚障害、口内炎、嚥下時痛・・・もうこれを聞いただけで食べることが辛いですよね・・・

食べることが難しくなると、点滴で栄養を補うことは可能です。
実際に高カロリー輸液を行うこともあります。

ですが、口から食べることって、人間にはとっても大切な行為で、食べなくなると、嚥下(えんげ:飲み込むこと)の機能が低下し、消化する胃や腸の働きも低下してしまうのです。

せめてこの消化機能を維持しようと、「胃ろう」を作ることも多いです。
「胃ろう」とは、お腹の胃に直接チューブを入れて、栄養剤を注入できるようにするものです。必要がなくなれば、このチューブは外すことも可能です。

入院して治療している期間は、この苦痛をいかに少なくできるかに焦点を当てて関わることが多いです。治療が終われば、細胞は少しずつ回復に向かうので、この辛い時期をなんとか乗り切る工夫が必要になります。

こんなに辛いと思わなかった・・・と言われる患者さんが多いです。

治療法を決める際には、そのメリットとデメリットを自分で見極める必要があります。
やってみないとわからないけれど、知っていれば違う選択もできるかもしれません。
自分で治療法を選べるように、選択肢を増やしませんか?

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