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良く噛むってどのくらい?
忙しい毎日、食事ってついつい後回しになりがちですよね。
良く噛むことを意識するのって、難しいのかもしれないです。
特に玄米は硬いので、本当に良く噛んでもらいたい食材の一つです。
噛まないで食べてしまうと胃がもたれてしまい、結局胃への負担が大きくなってしまいます。
せっかく身体にいいと思って食べていても、これでは意味がないですよね。
唾液は噛めば噛むほど出てきますし、酸っぱいものをイメージしても出てきますよね。
意外に知らない唾液の効能を知って、良く噛むことを意識してもらいたいなと思っています。
唾液の効能5つ
1.消化・吸収を助ける
唾液には、アミラーゼという消化酵素が含まれています。 アミラーゼにはデンプンを糖に変える作用があり、この作用のおかげで胃腸の負担を軽減することができます。
ひと口30回以上噛むことで、農薬、添加物、発がん性物質などの有害物質のほとんどが口の中で分解されます。
取りたくはないけど入ってきてしまうものも、唾液でしっかり分解できるんですね。
2.免疫力を高める
唾液には免疫物質が多く含まれており、免疫を増強し、病気や虫歯を予防する作用もあります。
外からやってくる細菌やウイルスも、唾液の免疫力でブロックできたら、感染しにくくなりますよね。
3.粘膜を保護してくれる
唾液は、食べ物を包み込んで喉や食道、胃を傷つけにくくするという粘膜を保護する作用もあります。
胃腸が弱いと感じる人ほど、唾液を増やす工夫をされるといいですよね。
4.粘膜を修復してくれる
唾液は、ちょっと傷がついても傷跡を残さないようにする粘膜を修復する作用もあります。
口の中がやけどしてしまったり、口内炎ができてしまったりしても、早く回復するのは、この唾液のおかげなんですね。
5.胃酸を中和してくれる
さらに唾液には、中和作用もあり、細菌が産生する酸だけでなく,食道に逆流した胃酸も中和してくれます。
胃酸が食堂に逆流するととっても辛いのですが、その刺激からも守ってもらえるんですね。
良く噛むことが、認知症の予防にも!
唾液を増やすためには良く噛むことが一番のコツなのですが、噛むという行動自体が、脳への血流を増やします。
良く噛むことは、脳への血流や振動などの刺激を増やし、乳幼児の知的発達を促したり、高齢者の認知症を予防したりします。
お子さまの知的発達にもいい、認知症の予防にもなると聞いたら、もう今からでも良く噛んで食べよう!という気持ちになりませんか?
唾液を増やすコツ
ひと口30〜50回を目標に
病気の人は100回噛んだ方がいいと言われます。
まずは、最初のひと口だけでも噛む回数を数えながら良く噛んでみましょう。
30回って、けっこう顎が疲れます。
普段はどのくらいで飲み込んでいるのか、30回だとどんな感じかというところを、まずは体験してみましょう。
箸置きを活用する
箸置きを使ってみましょう。
ひと口食べるごとに、箸置きに箸を置き、口の中でよく噛み味わってみてください。
口の中でお粥を作るイメージ
ひと口30回噛んで食べることに慣れてくると、唾液が濃くなってよく噛めるようになります。口の中でドロドロになるような食べ方を練習することが大事です。
まとめ
唾液には身体にいいことがたくさんあります。消化・吸収だけでなく、免疫力の向上にも、認知症の予防にもなるなんて、それが噛むだけでできるってすごいですよね。
良く噛むことって無料ですぐにできちゃいます。
ぜひぜひ、今日からさっそく、ひと口30回よく噛んで食べてみてください。
参考文献
- 本間真二郎:病気にならない暮らし事典〜自然は医師が実践する76の工夫〜,セブン&アイ出版,2016.
- 東城百合子:家庭でできる自然療法,あなたと健康社,2023.
どんなに身体にいいと言われているものでも、食べ方によっては逆に身体に負担をかけることもあります。より身体に優しい取り入れ方ができるなら、簡単で無料でできてしまうこの「良く噛むこと」を取り入れないともったいないですよね。身体にいいこと、一つずつ増やしていきましょう。
薬を使うことが当たり前だった看護師の私が、子どもの喘息をきっかけに自然療法に出会い、薬から卒業できた経験を無料メルマガ講座でお伝えしています。そのほかにも健康に役立つ情報も随時お届けしています。気になる方はぜひ、無料メルマガ講座にご登録ください。
良く噛んで食べるといいって、良く聞きますが、実際どのくらい噛んだらいいのかよくわかりません。