毎年桜を見るたびに、
看護師時代の患者さんたちを思い出します。
もう20年以上前の思い出です。
緩和ケア病棟(ホスピス)で出会った患者さんたちは、季節をとても意識していました。
「年越しできるかな」
「来年の桜は見れるかな」
「お盆の墓参りができるかな」
病院にいると、窓越しにうっすらと季節を感じることはできますが、
歩くこともままならなくなると、この季節を感じることが難しくなります。
そんな時に、看護師として何ができるかなと、他のスタッフたちと
患者さんたちが季節を感じられるような催し物を考えたりする時間は
楽しかったなぁと思い出しました。
「車椅子に乗れたら、介護タクシーや病院の救急車を借りて、お花見ができるよね」
そうやって、休日のスタッフも集まって、
リクライニングの車椅子に酸素ボンベを装着して、
痛み止めの持続点滴のポンプもつけて、
患者さんたちやご家族と近所の桜がきれいな公園まで行ったこともありました。
準備は大変でしたが、
青空の下、風を感じて、桜を見ることができました。
「気持ちいいね」
「きれいだね」
病院の中では見ることのできない笑顔を見ることができて、
それまでの苦労が報われた瞬間でした。
公園での滞在時間は30分もなかったと思います。
短い時間であったとしても、
このお花見のことを思い出して、
「桜がきれいだったね」と
患者さんとお話しできたり、
ご家族とお話しできたりして、
こういうことをもっと味わって過ごしていきたいなって
そういえば当時は思っていたなぁ、と思い出しました。
死を意識すると、今生かされていることが輝いて見えてくると思います。
自分が何を感じ、何をしたいのか、
改めて自分と向き合ってみようと思いました。
季節を感じながら旬のものをいただくことで、身体はその季節に合わせて整えてくれます。そんな自然の知恵をもっと多くの人に伝えたいと思って活動しています。私が自然療法を始めるきっかけは長男の喘息でしたが、自然療法を実践することで喘息の薬をやめることができました。具体的にどんなことをしたのかを無料メルマガ講座でお伝えしています。興味がありましたら、ぜひご登録お願いします。