昔ながらの梅干しが身体を整える理由|自然療法と梅のある暮らし

はじめに:梅しごとの季節に思うこと

今年も梅を漬ける季節がやってきました。
わたしもさっそく、10%の梅干しと、保存用に15%のしょっぱい梅干しを仕込みました。

この梅しごとの時間は、自然療法を大切にしているわたしにとって、
「台所は薬局」という言葉を思い出す、大切なひとときでもあります。

そして、梅干しはただの保存食ではなく、
時間をかけて「薬」に変わる、自然の贈りものだと、あらためて感じています。

自然療法から見た「梅干しの薬効」

自然療法の世界では、昔ながらのしっかりと塩を効かせた梅干しは
“身体を整えるお薬”のような存在として重宝されています。

東城百合子先生の著書『家庭でできる自然療法』の中でも、
次のように紹介されています:

紫蘇の葉を入れて土用干しをしっかりとした自然農法、自然塩の梅干しが最高で、古いものほど薬効は大きいので、治療用にはなるべく古いものを使うようにするとよい。
梅の実にはクエン酸が多く、アミグダリン(ビタミンB17)も多く含まれ、
毒消しや殺菌力が強く、細胞に活力を与える。血液を浄化し、疲労回復にもなる。

このように、梅干しにはたくさんの薬効があります。

  • クエン酸 → 疲労回復や胃腸を元気に
  • アミグダリン → ビワの葉にも含まれ、ガンに良いといわれている成分
  • 殺菌作用 → 食中毒予防にも
  • カルシウムの吸収を助ける → 骨や歯の健康に

そして、時間をかけて寝かせた梅干し(3年梅)は、より深い力をもつと言われています。

しょっぱい梅干しの使い道|梅しょう番茶でお手当てを

最近は「減塩」が良いというイメージから、
しょっぱい梅干しが敬遠されることもありますが、
しょっぱいからこそ、薬効が高く、保存性も高いのです。

そのままでは食べづらいと感じる方には、
梅しょう番茶」という飲み方をおすすめしています。

梅しょう番茶の作り方

  • 梅干し:1個(できれば自然塩・無添加のもの)
  • 生姜のすりおろし:少々(少しでOK)
  • 番茶:熱々のものを1杯(できれば無農薬のもの)

梅干しと生姜を湯のみに入れ、熱い番茶を注いで、よくかき混ぜて飲みます。
下痢、胃もたれ、冷え、疲労感などに、やさしく寄り添ってくれます。

梅干しを暮らしに|毎日1粒の自然療法

梅干しは、特別な日だけでなく、毎日の暮らしの中でコツコツ取り入れてほしい自然療法です。

  • ごはんと一緒に
  • お茶にして
  • 疲れたときのお手当てとして

作れる方は、自然塩・紫蘇を使って、自分で梅干しを仕込むことをおすすめします。
(3年保存のものは、本当にお守りのような存在になります。)

作れない方は、昔ながらの製法で丁寧につくられたものを、ぜひ選んでみてくださいね。

おわりに:台所からはじまる自然療法

梅干しは、身近にあるけれど、とても力強い自然のお薬です。
「台所は薬局」という言葉は、まさに梅干しのような存在を意味しているのだと思います。

日々の食卓の中で、
心と身体を整えていくお手当てとして、
梅干しの力を見直してみませんか?

来年は、いっしょに「梅しごと」をする機会がつくれたら楽しそうですよね〜。

自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい!」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。

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