先日、長期講座のメンバーさん（ここではAさんとしますね）からご相談が届きました。
左の肋骨の下あたりに、
痛いような、重たいような違和感が続いている、という内容でした。
常に強く痛むわけではない。
でも、動くような感じがする。
場所もはっきりしない。
「ずっと痛いわけじゃないけれど、
なんだか気になってしまう」
そんな状態が続くと、
どうしても不安になりますよね。
「早く何とかしたい」
「このまま悪くなったらどうしよう」
痛みそのもの以上に、
わからないことが、心をざわざわさせてしまうこともあります。
目次
まずは、身体で何が起きているかを知ること
Aさんのお話を聞いて、
私はこうお伝えしました。
「自然療法を大切にしていても、
まずは病院で、身体に何が起きているのか
きちんと診てもらうことは大事ですよ」
自然療法 ＝ 病院に行かない
ということではありません。
今、身体の中で何が起きているのかを知ること。
命に関わるものではないと確認できること。
それだけで、
心がふっと緩むこともあります。
治療は、結果を見てから選べばいい
そして、もうひとつ。
「治療については、
診断が出てから、
お医者さんと相談して決めたらいいと思います。
薬を使うかどうかも、
ご自身の希望を伝えていいんですよ」
治療は、
一方的に「決められるもの」ではなく、
相談しながら、一緒に選んでいくもの。
そう思っています。
診断は「肋間神経痛」
その後、Aさんは意を決して病院へ行かれました。
診断は、
「肋間神経痛ですね」
というものでした。
そして、
痛みを和らげるためのお薬が処方されました。
「何かわからない」状態から、
「肋間神経痛だとわかった」こと。
それだけでも、
Aさんの中に、ひとつ安心が生まれたように感じました。
神経に関わる痛みと、ビタミンB12
肋間神経痛では、
神経に作用するお薬が使われることがあります。
その中には、
ビタミンB12を主成分としたものもあります。
ビタミンB12は、
神経の働きに関わる大切な栄養素。
一方で、
薬として加工されている以上、
どうしても添加物が含まれることもあります。
食べ物から摂る、という視点
ビタミンB12は、
しじみやあさりなどの貝類、
青魚、肉類、海苔などにも含まれています。
「それなら、
食事から摂るという方法もあるのでは？」
そう考えるのも、
身体にやさしい選択のひとつだと思います。
神経痛は、神経だけの問題ではないかもしれません
東城百合子先生の本には、
こんな言葉があります。
「神経痛になるような人は頭がいいから常に緊張しています。うかつなことはしゃべらない、お腹にためておくから便秘がちで自家中毒をおこします。気持ちをゆったりもって少しボヤッとするくらいがいい」
東城百合子：家庭でできる自然療法，あなたと健康社，p264
神経痛と、緊張。
神経痛と、便秘。
神経痛と、心。
身体は、
部分ごとに切り離されているのではなく、
すべてがつながっています。
痛みは、
身体が「少し立ち止まって」と
教えてくれているサインなのかもしれません。
薬以外にも、できることはあります
神経痛のお手当として、
自然療法では、
・ビワの葉エキス
・生姜湿布
・はと麦、ごま、セロリなどの食事
といった方法も知られています。
Aさんも、
「年末年始に行く実家でも、生姜湿布ならできそう」
「ビワの葉エキスなら、すぐできそうです」
と、
今の自分にできることに目を向けていかれました。
不調のときに大切なのは、
完璧にやることではなく、
ひとつでも「できること」を選ぶこと。
薬か、自然療法か、ではなく
つらいとき、
薬に頼りたくなる気持ちも、自然なことです。
薬が悪いわけではありません。
助けになる場面も、たくさんあります。
でも、飲む前に一度、
「身体は、何を伝えようとしているんだろう？」
と問いかけてみる。
病院で確かめたうえで、
選択肢を知り、
自分で選ぶ。
その姿勢こそが、
身体を大切にしている証なのだと思います。
同じように迷っている方の、
小さな安心につながりますように。
自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい！」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。
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