先日、自然療法の師匠のもとで、東城百合子先生が87歳のときに行った講演会のDVDを観せていただきました。
東城先生は、87歳とは思えないほどはっきりとしたお声で、1時間以上立ったまま、情熱的に自然療法の大切さを語られていました。時に会場の参加者へ問いかけながら、ユーモアを交えたお話はテンポよく、まったく澱みがなく、引き込まれるばかりでした。
「台所は薬局」
「命をいただく」
「根っこを育てる」
東城先生が一貫して伝えてこられた大切な言葉の数々を、映像を通して直接受け取ることができ、心が震えるような体験でした。
書籍で受け取っていた思いが、より鮮やかに胸に残った日

東城先生の著書はとても有名で、私も大切に読んできました。でも、そのお姿を実際に見たり、声を聞いたりすることはできないままでした。
今回、DVDを通してその存在感に触れたことで、「命をつなぐ」「命をいただく」という言葉が、より立体的に、身体の奥に響いてきたのです。
その後、師匠のふさ子さんが大切にしている、東城先生直筆のお手紙を見せてくださいました。筆まめな先生が書かれたお手紙には、温かい思いと励ましがにじみ出ていて、ふさ子さんの思い出話とともに、涙あり笑いありのひとときを過ごしました。
忙しさの中で見えなくなっていたもの
現代の暮らしは忙しく、家族でゆっくり食事をすることが難しい日もあります。お惣菜や外食が増え、「食べものがどこから来ているのか」「どうやって作られているのか」を知らないまま口にしてしまう機会も増えました。
東城先生は、そうした現状をとても心配されていました。
「生きる力を伝えないといけない」
それは、勉強だけでなく、掃除・洗濯・料理を親子で一緒にやって、暮らしの力を育てることだと。
私も親になって、つい「家のことは私がやるもの」「子どもは勉強が仕事」と思い込んでいたけれど、それでは子どもは将来、自分で工夫したり、誰かを助けたりできるようにはならない――。そんな大切なことに気づかされました。
「根っこを育てる」ということ
体調が悪いとき、台所に梅干しがあれば、お粥と梅干しで胃腸を休ませてあげられる。
普段のご飯を玄米とお味噌汁にするだけで、身体は少しずつ整っていく。
そんな当たり前のようで、とても大切な知恵を、家庭で伝えていくこと。
それが、「根っこを育てる」ということなのではないかと感じました。
子どもたちに、身体にいいものを選ぶ力、自然とともに生きる知恵を手渡していきたい。
そのためにはまず、食事の大切さに気づくこと、見直すことから始まるのだと思います。
受け継いだ思いを、次の誰かへ
師匠が毎月開催している料理教室やお手当の会のように、私も、自分なりにできる形で、玄米ごはんとお味噌汁の魅力、自然療法の心地よさを伝えていけたらと思います。
簡単で、美味しくて、身体が楽になる――
それを体感してもらい、おうちで続けてもらうことができたら、自然療法の輪はどんどん広がっていくはず。
元気だったら、なんでもできると思うんですよね。
子どもたちが自分の命を大切にし、人のために役立つことを考えられるようになるためには、まず「食べること」から見直すことが必要だと、今、強く感じています。
先生から師匠へ、そして師匠から私へと受け継がれた思いを、今度は私が誰かに届けていきたい。
すぐには大きなことはできないけれど、
「自分にできる小さなことを、ていねいに続ける」
その積み重ねが、やがて誰かの“根っこ”を育てるきっかけになったらいいなと思っています。
自然療法を始めると、薬に頼らず身体の力を引き出す選択肢が増えます。
何より、「気持ちいい!」と感じながら体調が整っていくのが魅力です。
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